残憶記

どう過ごしたか記憶が残らない日々を過ごしているわたしが、何かをしていたことを少しでも記録するブログ。

2011-01-01から1年間の記事一覧

少女革命ウテナ アドゥレセンス黙示録

劇場版少女革命ウテナ アドゥレセンス黙示録見ました!かなり雄弁でした! そのためか、劇場版の作品理解を、TV版ウテナにも適用してよいものか、疑問があります。 違う作品な気がします。登場人物が、学園内のゲームと空間設定を相対化しており、外に出る…

少女革命ウテナ

少女革命ウテナ見ました!かなり難しい作品でした。 決闘は何を表していたのでしょうか。 最後、ウテナは世界の果てを目にします。 そこで起こした革命は、殻を破りさるものでしたが、ウテナ自身は、 世界の果てを見て、どのように革命できたのか。 超えられ…

カウボーイ・ビバップ

カウボーイ・ビバップ見ました!!ハードボイルドですね! スパイク、それにジェット、フェイもかっこよかったです。スパイクとジュリア、ビシャスのストーリーが、作品の骨格になっていたのですが、 私の感覚だと、作品の中心となる話って、最終話までに何…

辻村深月『名前探しの放課後』

辻村深月『名前探しの放課後』(講談社文庫、上下巻、2010年9月)を読みました!!辻村深月、すごい。 彼女の作品を読むと、いつも泣きそうにさせられてます。今作の泣きポイントは、クライマックスでした。 登場人物に自己投影できる機会は減ってきましたが、…

トップをねらえ2!

トップをねらえ2!を見ました!最後感動しすぎました!! オカエリナサイ ラルクが迎える側にいたんですね!! ノリコもおねえさまも喜んだと思います。ノノ、かっこよかったです!トップはやはりかっこいいです!! トップレスと宇宙怪獣の繋がりが示唆さ…

AKIRA

AKIRA見ました! 大友克洋監督の有名な作品です。面白かったです。 劇場版なので展開が駆け足だった気がします。 アキラを始め、タカシ、また潜在的にはケイにも 次世代の新たな人間の能力開発の可能性が表されていましたが、 最後は金田のような人間的…

スカイ・クロラ

スカイ・クロラ見ました!原作を読んでいたので、なんとなくわかったのですが、初めてスカイクロラに触れた人には、 難しかったのではないでしょうか?まさに死のない世界でした。血をまき散らし合うだけの循環。 カンナミというメモリーは、循環のなかで定…

パプリカ

パプリカ見ました!パプリカも千葉敦子も、両方いい!! 声優の林原めぐみさんもはまり役でした。DCミニのような機械を通じて他人の夢と接触できるようになってしまうと、 他人の夢と自分の夢の区別がつけられなくなっちゃうんですね。 夢でもアイデンティ…

るろうに剣心 星霜編

るろうに剣心 星霜編追憶編に続き、星霜編も見たのですが、 こちらも徹底的に剣心を壊しにかかってます。 とにかく、剣心を地べたに引きずり降ろしつづける感じです。剣心のもつ凡庸さというか、無力な側面を全面的に出し、 同時に、薫を救えないほど精神的…

るろうに剣心 追憶編

るろうに剣心 追憶編 みました!!これやばいなああああ。 最近は、どんな作品見てもある程度予想の範疇にあるためか、 あんまり驚きとか衝撃を受けにくくなっているのですが、ちょっとびっくりしました。 ストーリーの流れとしてはそこまで意外ではないので…

るろうに剣心 パート2

るろうに剣心の残り、みました!アニメの65話くらいから最後まで! あとで調べたところ、今日みたところは全てアニメオリジナルストーリーとのことでした。実際、ストーリー的には、そこまで山場がなかったのは感じたことでした。 ただ、話の中の、そこか…

瀧本哲史『僕は君たちに武器を配りたい』

ついに自己啓発、読んでしまったぁー。。。まあ、ともあれ、今の私に必要だったから、読めたのでしょう。瀧本哲史『僕は君たちに武器を配りたい』(講談社、2011年9月)を読みました。 社会観は、『ゼロ年代の想像力』に通ずるものがあります。「なにをするに…

るろうに剣心

るろうに剣心を見直しました! 志々雄のとこまで!子どもの時じゃわからなかったけど、剣心って、見回り先生みたいですねw 闘った相手に、世の中と、ひとの心の持ち様を諭していました。あと、今になって思い出したのですが、「Samurai Deeper KYO」って、…

ノエイン

ノエイン見ました!ようやく見終えました。 パラレル・ワールドものといえば簡単ですが、もうひとりいれば、さらにもうひとり存在しうるってことで、実はオチが読めていました。 ストーリーは、平坦なものでしたが、ハルカのよさが、作品の評価を支えている…

宇野常寛『ゼロ年代の想像力』

宇野常寛『ゼロ年代の想像力』(ハヤカワ文庫、2011年9月)を読みました。 私は文化評論に対して、アニメとか小説とかを無理やり一つの理屈の中で並べて整理整頓しちゃう、おせっかいなヤツという印象を持っていました。 だから、構えながら手に取ったのです…

お久しぶり。 

ご無沙汰してから、フェイド・アウトしそうだったが、戻ってきました。仕事に慣れ、気持ちが落ち着いてきたから、また何か書いて見ようと思います。

野田昌宏『発動!タンポポ村救出作戦 銀河乞食軍団 合本版1』

野田昌宏『発動!タンポポ村救出作戦 銀河乞食軍団 合本版1』(早川書房、2009年6月)を読みました。おもしろいですねえ〜 買ってよかったです。読んでよかったです。スペースオペラとありますが、なんでもありなのが銀河乞食軍団。なんでもありだから宇宙…

柴村仁『4Girls』

柴村仁『4Girls』(メディアワークス文庫、2011年1月)を読みました。柴村さんは、『プシュケの涙』から読んでいます。 軽やか文章運びなんだけど内容がちょびっと重い、という感じに受けとっていますが、今作もそうでした。女の子に焦点を当てた作品ですが、…

野尻抱介『サリバン家のお引越し クレギオン4』

野尻抱介『サリバン家のお引越し クレギオン4』(ハヤカワ文庫、2004年5月)を読みました。宇宙での日常の難しさをひっそりと感じさせられるのが、お引越しの場面。 物理的には花壇という大荷物のために繊細なオペレーションが求められることになります。 …

野尻抱介『アンクスの海賊 クレギオン3』

野尻抱介『アンクスの海賊 クレギオン3』(ハヤカワ文庫、2004年3月)も読みました。この作品は、最初から最後までアグレッシブにやらかしてました。 まずは、対海賊船ガスプラ。結局、どっちが海賊かわからない暴れ方というのが気に入りました。 次が、客…

野尻抱介『フェイダーリンクの鯨 クレギオン2』

野尻抱介『フェイダーリンクの鯨 クレギオン2』(ハヤカワ文庫、2004年1月)を読みました。いろいろなことを勉強しているメイが男についても学んじゃう本作。 なんだか淡いラストでしたね。マージとメイが鮪装備を背負って発進していくときのレーネ村の人々…

近況と読書

こんにちは。このごろ仕事もあるため、何か自分の好きなことをまとまってやれる時間がほとんどとれません。 結果として、アニメをみることができない;; 読書のペースも急激に遅くなる;;まあ、これはしょうがないですからね。自分でしっかり時間を作って…

橋本和也『世界平和は一家団欒のあとに10 リトル・ワールド』

橋本和也『世界平和は一家団欒のあとに10 リトル・ワールド』(電撃文庫、2010年6月)を読みました。読んでいたラノベ作品の一つが完結を迎えました。 この作品は全体を通して人と家族の温かみに満ちています。 それがなんだか心地よく読んできました。最終…

鯨統一郎『新・日本の七不思議』

鯨統一郎『新・日本の七不思議』(創元推理文庫、2011年4月)を読みました。このブログを書き始めてから、取り上げた作品についてあまり批判的なことを書いてこなかったのですが、 この作品はいただけませんでした。なんにしろ、おもしろくない。全体的にぼ…

野尻抱介『ベクフットの虜 クレギオン7』

野尻抱介『ベクフットの虜 クレギオン7』(ハヤカワ文庫、2004年11月)も読みました。お仕事参観ってのは新しかったですね。しかも子どもが働いているところを親が見るなんて。 メイの両親がヴェイスを離れて旅立つ場面は読んでいて、うれしくなったもので…

野尻抱介『アフナスの貴石 クレギオン6』

野尻抱介『アフナスの貴石 クレギオン6』(ハヤカワ文庫、2004年9月)も読みました。今回クレギオンシリーズで初めて、地球由来以外の知的生命と出会うこととなりました。 この知的生命は、なんだかかわいかったですね。自分で考えまくって核融合すら実現し…

野尻抱介『タリファの子守歌 クレギオン5』

野尻抱介『タリファの子守歌 クレギオン5』(ハヤカワ文庫、2004年7月)も読み終えました。マージの過去を追うこの話。マージ、一丁前な男になりましたw 作者さんもあとがきに書いていたように、パイロットの腕が試されるのは大きな気流と抵抗の存在する場…

太宰治『グッド・バイ/ヴィヨンの妻』

太宰治『グッド・バイ/ヴィヨンの妻』(1998年、6月)を読みました。太宰を読むのは、3年ぶりです。収録作は「パンドラの匣」「トカトントン」「眉山」「ヴィヨンの妻」「グッド・バイ」です。 どれも面白かったですが、ヴィヨンの妻が太宰らしい気がしまし…

野尻抱介『ヴェイスの盲点 クレギオン1』

野尻抱介『ヴェイスの盲点 クレギオン1』(ハヤカワ文庫、2003年11月)を読みました。少し前に、たて続けに読んでいた野尻抱介さんの出世シリーズです。社長のロイドがかわいらしいおじさんです。 それを支えるマージは、場違いっぽいキャラですが、なんか…

星新一『ボッコちゃん』

星新一『ボッコちゃん』(新潮文庫、1971年5月)を読みました。何といいますか、悪意というか毒気がちょっとだけ顔を出す作品が多くありました。 あと泥棒ものの多さ。ただの勧善懲悪なんかには絶対にしない作者の皮肉加減が妙に気に入りました。少し時間を…