残憶記

どう過ごしたか記憶が残らない日々を過ごしているわたしが、何かをしていたことを少しでも記録するブログ。

2012-01-01から1ヶ月間の記事一覧

北方謙三『武王の門』

北方謙三『武王の門』(新潮文庫、上下巻、1993年8月)を読みました。夢が遠ざかり、海が遠くなっていく。 北方南北朝の1作目です。 この作品のあとに書かれた北方南北朝に出てくる要素の ほぼすべてが垣間見える作品であったと思います。北畠顕家が持った夢…

TRIGUN

TRIGUN見ました!ただのガンアクションではなく、 なぜ荒涼とした砂漠なのか、発展段階がそれほど高くない世界なのか、を しっかり設定していた作品でした。ヴァッシュは見ていて辛いものがありました。彼ほどよく泣く主人公はあまり記憶にありません。 ウル…

北方謙三『破軍の星』

北方謙三『破軍の星』(集英社文庫、1993年11月)読みました!顕家は、とても柔らかな人物に感じました。 行動は激しいものでしたが。「民のために」という顕家の思いは、円心や正成にも共感されるものである一方、彼らのように老成していない想いは、とても…

北方謙三『道誉なり』

北方謙三『道誉なり』(中公文庫、上下巻、1999年2月)読みました。ばさらです。正成、円心とは違い、尊氏に最も近くにいた人物ですが、 ばさらっぷりは群を抜いています。悪党的な信念は、道誉も持っています。権威になびく、力になびくのではなく、ただ己…

北方謙三『悪党の裔』

北方謙三『悪党の裔』(中公文庫、上下巻、1995年12月)、読みました!北方南北朝で、私が手にしたのは『悪党の裔』が2作目です。赤松円心、闘い方が潔いですね! 悪党の意味を随所で考えさせられますが、己のみを信じる者こそ悪党です。 既存の権威体系が崩…

プラネテス

プラネテス見ました!!!!NHKの本気、マジで本気でした!!! 作画、演出、アニメーション、声優さん、脚本、素晴らしかったです!!最後のシーン、事前に知ってはいたのですが、改めて、よかったです。印象に残っているのは、「ここからは、国境なんて…

北村薫『鷺と雪』

北村薫『鷺と雪』(文春文庫、2011年10月)を読みました!ベッキーさんシリーズ最終作です。 最後の終え方は圧巻でした。鳥肌です。さすがです。 昭和初期の文化紹介といった感があり、いろいろと興味深く読めたシリーズでした。 騒擾ゆき。この言葉、ドキッ…

R・A・ハインライン『夏への扉』

R・A・ハインライン『夏への扉』(ハヤカワ文庫、2010年1月)を読みました!ホーガン巨人三部作後に、さらに名作と言われる作品に手を伸ばしてみました!面白かった!ホーガンのSFはハードSFというものなのですかね。 ハインラインは、SF的な装置を…

J・P・ホーガン『巨人たちの星』

J・P・ホーガン『巨人たちの星』(創元SF文庫、1983年5月)読みました!前2作とは、少々毛色が違いましたね。 わからないことを解き明かすというようなミステリー的な要素が薄まり、 スペースオペラ的でした!もっとも、最もアクティブな活躍を果たしの…

J・P・ホーガン『ガニメデの優しい巨人』

J・P・ホーガン『ガニメデの優しい巨人』(創元SF文庫、1981年7月)も読みました!『星を継ぐもの』の続編ということで一気呵成、読みました!ガニメアンが長大な時空を超えて、太陽系に帰ってきました! 彼らと科学者たちの対話、交流は、あまりにも理…

J・P・ホーガン『星を継ぐもの』

J・P・ホーガン『星を継ぐもの』(創元SF文庫、1980年5月)を読みました!現代人類までの生物的進化と月の形成、という二つの科学的課題を 太陽系を走り回るスケールのストーリーで取り明かしていく、有名なSF作品です。登場するのは、未知の謎との遭…

新たな一年

こんばんは。 新しい一年を迎えることになりました。 これかれも繰り返される同じ日常が、異なる時間で表現されるのは、不思議ですね。 その不思議が積み重なると新たな年となります。 年間目標などを立てると、面白いかもしれないですね。 昨年一年間で読ん…

輪るピングドラム

輪るピングドラム見ました!!世界を革命する力を目撃後、年越して、生存戦略を目に焼き付けました!これまた難しい作品でした。 疑似家族でも、共有し合うことで、強い結びつきを持つことができる。 共有するものはピングドラム。これがシェアできていないと…